スウェーデンと聞くと何を思い浮かべますか？
「寒そうだな」「自然が多そうだな」など、漠然としたイメージは湧いても、実際にどんな国なのか知る人はそんなに多くありません。

スウェーデンは寒いだけでもなく、自然が多いだけでもない、魅力あふれる国なんです。

スウェーデンに詳しくない人も、この記事を読めば大丈夫。
あなたもスウェーデン通になれますよ。

スウェーデンの基本情報のおさらい

まずはスウェーデンの基本情報から確認してみましょう。
結論からいうと、スウェーデンは国民にとって住みやすい国といえます。

スウェーデンの位置

スウェーデンは北欧スカンジナビア半島に位置します。
お隣の国はノルウェーとフィンランド。
東側はバルト海、西側は北大西洋を繋ぐ海峡に面しています。

国面積は約45㎢で日本の約1.2倍と、さほど大きさは変わりません。
その変わり全人口や約1,000万人で日本よりもかなり少ないです。

公用語はスウェーデン語

スウェーデンでは2009年7月より、スウェーデン語を公用語として定めました。
意外にも公用語となったのは最近のことです。

移民も多くいるスウェーデンでは、ロマ語やサーミ語などさまざまな言語も飛び交っています。
中でもノルウェー語とデンマーク語はスウェーデン語にとても似ていることから、簡単な会話なら意志疎通できるといわれています。

日本人にはなじみの少ないスウェーデン語ですが、第二言語の英語が堪能な人が多いのも特徴。
スウェーデン人同士、英語で会話する人も多いです。
旅行者にとって、これはありがたいですね。

国民に優しい福祉国家

スウェーデンの消費税は25％と、日本と比べると高額です。
これでは家計に負担がかかるのではと思いますが、スウェーデンは福祉国家。
高い消費税を取る分、国民に還元してるんです。

例えば
・子どもが16歳になるまで児童手当と両親手当の支給
・育児休暇は480日間
・出産費用は無料
・20歳までは医療費も無料
・大学までの学費は無料
など、手厚い保障が約束されています。

全国民が平等に受けられる保障が約束されているので、生活も安定し国民も豊かに暮らしています。

離婚率も高いが事実婚も多いスウェーデン

スウェーデンは他国に比べると離婚率が高いことで有名です。
他人の恋愛や結婚に口を出さない国民性も関係しているのかもしれません。

その反面、事実婚も多いのがスウェーデン。
「サムポ法」という法律が確立されているので、事実婚でも既婚者同様の扱いがされます。

スウェーデンでは50％もの出産が未婚のままという現実。
サムポ法を使って「お試し期間」を経て、正式に結婚する人も多いんです。

スウェーデンはキャッシュレス最先端の国

現在のスウェーデンを象徴するのはキャッシュレスです。
キャッシュレスの導入に力を入れているスウェーデンでは、普及率、使用率とともに高い水準を保っています。

街中の至るところでキャッシュレスオンリーの看板を目にします。
公共機関も現金を使えないので、旅行者はクレジットカードを持っていないと大変です。

スウェーデンでは、電子マネーやクレジットカードを使うのは当たり前。
今はICチップを腕に埋め込み、チップをかざすだけで支払い完了になる制度が導入されました。
このICチップのおかげで、スマートフォンも不要で便利に。

スウェーデンのキャッシュレスは、今後も発展していくこと間違いなしです。

日本でも人気のお店はスウェーデン発祥

スウェーデン発祥のお店は、日本でも大人気。
これからご紹介するお店も、低価格でありながらハイセンスとあって、雑誌にもたびたび掲載されるお店です。

IKEAはみなに愛される家具屋

日本に10店舗構えているIKEA。
ブルーとイエローのロゴマークは、スウェーデン国旗と同じカラーを使っています。

IKEAの前身は雑貨屋。
1943年創立され、1947年に地元の家具メーカーと提携し格安家具を販売したことから始まります。
今では世界最大の家具量販店にまで成長しました。

環境問題にも積極的に取り組んでいるIKEAは、ヨーロッパ内の輸送を考えイケヤ鉄道を設立。
CO2削減に大きく貢献しています。

若者を中心に絶大な人気を誇るH＆M

日本に100店舗以上構えているH＆M。
若い人を中心に絶大な人気を誇るファッションブランドです。

H＆Mは1947年設立。
もともとは女性ファッションのみを扱っていました。
やがて紳士ものも扱うようになり店名を「Hennes ＆ Mauritz」に変更したことから、H＆Mの略称を正式名称として扱うようになりました。

安いだけでなくトレンドを取り入れたファッションは、世界中にファンがいます。
欧米を中心に店舗数が増加。
意外にも本場スウェーデンよりもドイツの方が店舗数が多いんです。

最新入荷もぞくぞく登場するH＆Mは、これからも目が離せませんね。

スウェーデンの世界遺産

スウェーデンには全部で15の世界遺産が登録されています。
その内訳は
・文化遺産…13件
・自然遺産…1件
・複合遺産…1件
です。

どれもスウェーデンの街並みを代表するものばかり。
また自然豊かなスウェーデンは、海や緑と調和したものが多いのも特徴です。
なかには共同墓地まで文化遺産として登録されているものもあります。

世界遺産はスウェーデンの歴史を知る上で重要な観光スポット。
スウェーデンの魅力を感じるなら、訪れてみる価値必見です。

スウェーデンの名産も忘れずに

スウェーデンの魅力はほかにもあります。
スウェーデンは独自の文化が発達しているので、他のヨーロッパとは違う料理を提供しています。

たかわいらしいお土産もスウェーデンの名産では欠かせません。

これを見ればスウェーデンの食文化や文化も丸わかりですよ。

スウェーデンのおさえておくべきグルメ

スウェーデン料理で外せないのがミートボールです。
先ほどのIKEAでも提供しているので、食べたことがあるかもしれません。

日本のミートボールとは違い、コケモモジャムを添え付けのポテトと一緒に食べるのが一般的です。

他には
・ニシンの酢漬け
・ステーキ
・ヤンソンの誘惑（ポテトグラタン）
・ブラック・プディング（ブラックソーセージ）
など。
どの料理にも、ポテトが添え付けされていることが多く、コケモモジャムは定番のソースとして愛用されています。

お土産におすすめな名産

おしゃれな北欧家具でも有名なスウェーデン。
お土産も愛嬌あるかわいらしいものが勢ぞろいです。

スウェーデン土産の定番として挙げられるのがダーラナホース。
伝統工芸品で、幸せを運ぶ馬と言われています。
ハンドメイドで木彫りの馬は、カラフルな色合いでお部屋のインテリアにもピッタリ。
値段は高めですが、観光客に人気のお土産です。

環境保全にも力を入れているスウェーデンでは ・木製のバターナイフ
・スポンジワイプ
も人気。

スウェーデンの一般家庭では、木製のバターナイフを何十年も使用します。
素朴でありながらおしゃれなバターナイフは、キッチングッズとして大人気。

スポンジワイプは実用性に優れた布巾です。
他にもスウェーデンの人は食器の水切りなどにも使用しています。
スウェーデンの人は、物を大切にしながら実用性重視の国民性。
雑貨1つ取っても、その特徴がよく現れています。
このような雑貨はほかにもたくさんあるので、スウェーデンで見つけてみるのもおすすめです。

他に面白いのがオーラルケア製品です。
スウェーデンは歯科予防が進んでいる先進国。
オーラルケアには力をいれています。
日本では見かけない高濃度のフッ素加工された商品がずらり。
お手軽なガムからつまようじまでオーラルケア商品として並んでいます。

スウェーデン人は日本人に似てる⁈

スウェーデンの国民性についてもご紹介します。

意外にもスウェーデンの人は日本人に似ているといわれます。
例えば
・几帳面でマジメ
・シャイな性格
・我慢強い
・職人気質
など。
他の欧州国と比べても珍しいです。

他には
・話し相手は関係なくフレンドリーに話す
・決断力が早い
・自立心が強い

人見知りな人が多いスウェーデン人ですが、打ち解けるとシャイな性格は吹っ飛んでしまいます。
年齢関係なくフレンドリーに（敬語を使わず）話すのも、スウェーデンならでは。

男女平等の文化が根付いているので、役割は決められていません。
日本では家事分担が少しずつ浸透していますが、スウェーデンでは当たり前のこと。
もっといえば、どちらも同じ作業をするものという考えです。

この背景には、個人主義で動く国民性も関係しています。
日本はというと集団主義。
個人主義と聞くと、一匹狼のようなイメージを抱く人も多いと思います。

でもスウェーデンの個人主義は「個人を尊重すること」家事一つをとっても、片方にだけ指せるのは、その個人を尊重していないと考えられるのです。

まとめ

北欧に位置するスウェーデン。
スウェーデンという国名は知っているけど、実際にどんな国なのか疑問に思いますよね。
一言で言えば「国民に優しい国」この記事では、スウェーデンの国を深掘りしてますので、参考にしてください。